今日は 良い日でした
アルバイトが終わり
夕方の路面電車を待つ人の列は
電停からはみ出す程 今日もいっぱいでした
タイミング良く 3両編成の電車に乗ることができました

私の街の路面電車は 色も形も様々
大抵は古〜くて 1両で走っている車両です
予算が無いため 県外だけではなく
海外の街を引退した 払下げの車両もあります

一方 工業デザイナーの水戸岡 鋭治さん設計という3億1,900万円の高額車両もあります

(水戸岡氏デザインの車両 残念ながら一度も乗ったことがありません)
統一感なく いろいろな車両が次々とやって来て
好きな人には そこが楽しいという感じ
アルバイト帰りも
本格的なカメラで 電車の写真を撮っている観光客を よく見かけます

1924年に開業した100年の歴史ある路線です
路線距離は3.3 km
私の利用する路線の停留所数は 全部で26か所
料金はどこまで乗っても1回200円ですが
私は6停めで降ります
孫のパピちゃんは 自家用車とバスにはよく乗るので 時々電車乗りたがります
「ジョイフルに行く〜!」と駄々をこねて
大人の足で 徒歩5分の距離を
電車に2停分乗って 連れて行ってもらいます
大抵 ピノさん・ママさん・私の大人3人と一緒なので往復の電車代は 合計1200円
JRでちょっとした距離の場所まで行ける金額です
電車
→ケチャップ付きキッズポテト
→ガチャガチャ用のコインゲット
→おもちゃゲット
という一連の流れは パピちゃんにとって最高のおもてなしです

書きたいことから ずれましたが
今日のアルバイト帰り
電車に乗り込んだと同時に
真っ赤な髪色で毛先だけ真っ黒の女の子が
目に入りました
40年前 名古屋に就職した同級生が
金髪になって帰って来た時は
さすがにショックでしたが
今では アルバイト先で会う
髪色ピンクの姐さまに
「可愛い色だね」と挨拶したり
青髪の若いスタッフの子に
「似合ってるね自分で染めたの?」と声をかけたりの日常
真っ赤なロングヘアーぐらいでは 少しも驚かなくなりました
女の子はアニメファンらしく
肩からかけたバックに アニメのストラップが下がっていました
真っ赤なロングヘアーも わざわざ描いたそばかすメイクも パンク調のTシャツも
コスプレって感じです

(こんな感じの女の子でした)
JR駅前の電停が近づくと
後方ドアにいる車掌さんに壱万円札を出して
両替を頼んでいました
車掌さんは 両替は1000円札からのみと答えながらも 赤髪コスプレさんの了解をとって
「お客様の中で 壱万円札を両替できる方がいらっしゃいましたら ご協力ください」
とアナウンスしましたた
飛行機の中で 緊急時にドクターを探すドラマのシーンみたい
車内から何の反応も無いので 車掌さんは同じアナウンスを繰り返しました
しばらく乗客の誰も動かない中で
赤髪コスプレさんと同じ位年齢の男の子がおずおずと車掌さんに近寄り
「あのー 持っています」
肩から布製のトートバッグをかけた 痩せ型で黒目がちな男の子
勇気を振り絞って 車掌さんに近づいたのか目がウルウルしていました

(こんな感じの 男の子)
「こちらの方です」
赤髪コスプレさんを見ながら車掌さんが黒目ウルウルさんに言うと
黒目ウルウルさんは 自分の財布から1000円札を1枚取り出して 壱万円札を差し出す赤髪コスプレさんに渡しました

すぐ目の前でのやりとりを見て
黒目ウルウルさんは お金の勘定が難しいのだと私は察しました
「もっとありますか」車掌さんがと言うと
黒目ウルウルさんは
少し驚いて1000円札をもう1枚渡しました
もしかして両替するほど1000円札を持っていないかもしれない
そうだとすれば 勇気を出して申し出たのに
黒目ウルウルさんは大勢の人の前で
恥ずかしい思いをするのではないかしら...
ドキドキしながら見ていました
車掌さんさんは
とうとうしびれを切らせて黒目ウルウルさんに
「お札を全部出してもらえますか?」
黒目ウルウルさんが出したお札を
「失礼します よろしいですか?」
と車掌さんは手に取って
「1,000 2,000 3,000 4,000 5,000... 」
声に出して数えながら 赤髪コスプレさんに渡し
「ご協力ありがとうございました」
残りのお札を 黒目ウルウルさんに返しました
赤髪コスプレさんも頭を下げて
「ありがとうございました」
目を見ながら 礼儀正しく感謝を伝えました
二人にお礼を言われながらも
少し戸惑った表情の黒目ウルウルさん
もしかして
(せっかくお札を沢山持っていたのに ほんの数枚になってしまった)
と思っているのではないかしら?
黒目ウルウルさんのお金勘定の力や
両替後の気持ちについては
あくまでも私の想像の域を出ないので
的外れな妄想だったら 本当にごめんなさい
ハロウィンパーティーの帰りのような外見の赤髪コスプレさんの 素直な態度と
勇気全開の 黒目ウルウルさんの頑張り
機転を効かせた 車掌さん
乗客全員で拍手してもいいんじゃない?
と思いながらも
勇気を出せずに 心の中でパチパチパチした私でした
電車を降りて 家に着いても
ず〜っとぽかぽか気分 ご機嫌な一日でした








